訪問介護における問題
訪問介護での問題点は、大きく分けて4つある。
1つ目は、ホームヘルパーなどの資格を持っている人のうち、介護職に就くのは全体の約2割ほどしかいないため、人手不足になるという点だ。
2つ目は、人手不足のために職員一人一人の負担が大きくなり、辞める職員が多いというのが問題となっている。入職してから一年以内に辞めてしまう職員も多くいるようだ。介護職は、仕事内容が料理や洗濯などの家事・利用者の排泄や入浴・食事の介助などととても広く、肉体的や精神的にとても負担が大きい。全国各地どの施設でも、人手不足が慢性的な問題となっている。さらに、高齢化社会となっているため、介護を受けなければならない人が介護を施す側より圧倒的に多いというのも要因だ。
3つ目は、介護技術のばらつきといえる。
4つ目は、利用者の意識の低下だ。訪問介護をするために家へ来るヘルパーは、あくまで介護の必要な利用者が自立した生活を送れるための援助をするのが仕事となっている。しかし、それを家政婦と勘違いしている利用者は少なくない。確かに、家族関係が把握しやすく親密な関係になりやすいが、利用者のマナーが問題視されているのだ。そのため、利用者との距離を少しおくことが必要となってきている。そのような利用の仕方により、利用者のマナー問題と職員の負担を減らすことができる。
ヘルパーは家政婦ではないという意識を、しっかり利用者に持ってもらうということが大切だ。しかし、人の意識というものは根づいてしまうと、なかなか変えることはできない。そのため、職員の適切な行動や態度が必要だろう。関連サイトは〈こちら〉